
日赤の新宿東口献血ルームから作品たちが帰ってきました。
当初から5年後のリニューアルが決まっていたのですが、
コロナで工事が延長して6年近く飾って頂いたことになります。
一体どれだけの人たちが見て下さったのだろうと思うと同時に、
この作品たちもどれだけ
献血する方たちを見守ってきたんだろう、お疲れさま〜という気持ちで届いた箱を見て驚きました。
そもそもこれが届いたことが驚きで、
去年、施工を引受けて下さったUNITED DESHIGN,の杉山社長から
「かなり強力に壁に付いてるので破損した状態になっちゃうと思います。剥がす人に一応頑張ってもらうけど、かなり厳しいと思います、すみません。」
との旨をご連絡を頂いていました。
日赤の方からも同じ内容のお電話を頂いていたので、
私たちもすっかり諦めていたもの。
原画ではなく、壁材の一部だしね、と。
それが、
どう見ても手作りの素敵な木箱に入っている…。

送り主を見ると知らない方のお名前。
杉山社長のお知り合いかな、と思いながら
凝った造りの蓋を開けると…

綺麗にパッキングされたパネル達が並んでいました。
ここまでですでに、
とても丁寧なお仕事をされる方だという事がひしひしと伝わってきます。

設置順にナンバーまで書かれていて、パネルは裏も表も傷ひとつ付いていませんでした。

アトリエを知らない方が、
作品をこんなにも大切に外して
手間暇かけて扱って下さったことに感動して、
思わず涙ぐんでしまいました。
ここまで丁寧に扱って下さったという事は、
きっとこの方に作品が伝わったということ。
説明無しに感じて頂けたことが、何よりも嬉しかったです。
それはアトリエがずっと目標にしてきた部分でもあり、
簡単なようでなかなか手が届かず、悔しい思いをしてきた部分でもあります。
だから伝わった相手がお1人だったとしても、本当に嬉しい。
すぐにお礼のお電話をさせて頂くと、素朴な優しい声の方でした。
どんな小さなことにも心を込めて丁寧な仕事をしようと、
素敵な木箱を眺めながら思った夜でした。
日赤関係者の皆様、
本当にありがとうございました。
※新宿東口献血ルームはすでにリニューアルオープンしています。
コロナ禍で慢性的に血液が不足しているそうです。
ご協力いただける方は、
どうぞよろしくお願いいたします。
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